朧村正
2013.03.31


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Wiiで一番好きなゲーム「朧村正」です。
(画像はWii版)


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ジャンルはいわゆる2Dアクションゲーム。

キャラクターが成長したりバックストーリーがあったりと、RPG的な要素も含まれますが、アクションの部分がとにかく濃く、そして難しい!

でもこの難しさ、悪くない、悪くないぞ。

やられても「次こそは!」と思わす絶妙な難易度、主人公がレベルアップするので、繰り返しプレイすることで自然と難易度が下がっていく親切設計。


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そして最大のキモが「操作姓の良さ」。コレに尽きます。

私見ですがアクションゲームはシステムやストーリーよりも、いかに気持ちよくキャラクターを動かせるかが最大のカギだと思ってます。

その点、朧村正の操作感は最高。

入力した情報に対してキャラクターが気持ちいいくらい機敏に反応し、クイックかつ軽快な操作感がたまりません。
(当たり前っぽいこと書いてますが、この「当たり前」を制作することが難儀なのです)

唯一の欠点は、キーコンフィグがやや心もとない点と、本気で朧村正を楽しむにはクラシックコントローラーが必要なところでしょうか。
(ヌンチャクではどうもプレイしにくくて……)


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アクションばかりに触れてしまいましたが、ビジュアル面での演出も素晴らしいです。

というか最高。

水墨画のような和風グラフィックや、多関節でグリグリ動くキャラクターは見ているだけで楽しいし、広々としたステージ、何重にもスクロールする背景は往年の名作「影の伝説」や「源平討魔伝」を彷彿とさせます。

サウンドはレイディアントシルバーガンや戦場のヴァルキュリア等でお馴染みの崎元仁さんが担当されており、和楽器を多用したアレンジや耳に残る美しい旋律が否応無しにゲームを盛り上げます。

こちらも最高。


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2Dアクション自体が減少傾向にあるこのご時世で、こういった骨太アクションが据え置き型ゲームでプレイできるのは本当に久々。
(DLタイトルではけっこうあるけど)

嬉しい反面、こういった状況がちょっと寂しくもありますが、メーカーさんには逆風に負けず頑張ってほしいです。

つい最近PS Vita版がリリースされましたので、興味ある方はチェックされてみてはいかがでしょうか。


それでは今日はここまで。


(本稿は過去にbesidegamesに投稿した記事を改訂したものです)
posted by Nakamura at 20:27 | レビュー

奇々怪界
2013.03.24


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色々な意味でタイムリーなゲーム(※1)「奇々怪界」です。
画像はPS2のタイトーメモリーズ上巻より。

奇々怪界は1986年にタイトーから発売された全方位スクロール型シューティングゲーム。

主人公がメカではなく人ということと、8方向レバーで画面を自由に行き来できるのでトップビューアクションに分類されることもありますが、基本「撃ちまくる」ゲームなので、ジャンル的にはやはりシューティング寄りな気がします。
(まあ、この辺の定義はわりと曖昧なので)


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この奇々怪界、ゲーム業界的にもエポックメイキングな存在だったと思うのだけど、まず人目を引いたのはその世界観でしょう。

当時のシューティングといえばSFやミリタリーを題材としたものが多かった中、純和風をモチーフとした本作はそれだけで目立ったし、グラフィックの雰囲気も独特だった。






そして小夜ちゃん。


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いや、世界観がどうこうと格好つけてみたけど、どうあがいても奇々怪界の最重要ファクターはプレイヤーキャラである小夜ちゃんだと思う。(キャラクターデザインは藪崎久也さん)

女性が主人公ってだけでも珍しかったのに「巫女さん」なんてハイスペックなジョブまで身につけてる小夜ちゃん。

時代の先取りっぷりが半端無いです。

ただ、現代のオーソドックスな巫女さん的なキャラと当時の小夜ちゃんはちょっと似て非なるモノだと思うんですよ。

イラストを見てもらえば分かると思うんだけど、なんというか、若干ホラー入ってませんか?

ただ可愛いだけじゃない。コワカワイイみたいな。

そんな一筋縄ではいかないオドロな雰囲気が小夜ちゃん、ひいては奇々怪界の魅力でございましょう。


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もちろん肝心のゲームも素晴らしいです。

基本的にはシンプルな全方位スクロールシューティングですが、敵を倒した時のポコっという感じが妙に爽快で、全体のテンポやレスポンスも良いので単純にプレイいて気持ちいい。

アーケードゲームなので難易度はそれなりに高く、全面クリア目指すとなるとしっかりとした攻略法を確立しなければならないけど、テキトーにプレイしても2〜3面くらいまではアドリブで進める程よい接待術も見事です。


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そして奇々怪界で忘れてはならないのが、OGRこと小倉久佳さんによる魅惑のBGM。

取り分けメインテーマは1ループ約40秒、FM音源3和音(だったと思う)というシンプルな構成ながら奇々怪界の世界観がギュっと凝縮された名曲中の名曲です。

童歌をヒントに制作したと言われ、耳馴染みの良いメロディの中にどこかオドロオドロしい雰囲気がたたずんでいる。

さっきの小夜ちゃんの話じゃないけどサウンドもやっぱりコワカワイイのです。






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独特の和風世界、小気味良いゲーム内容、名曲ぞろいのBGM、そして小夜ちゃんと、盛りだくさんの奇々怪界。

ゆえに移植作品も多いのですが、現時点で一番オススメなのはPS2のタイトーメモリーズ上巻か、PSPのタイトーメモリーズポケットです。

PS2版はジョイスティックがあればアーケードばりにガッツリ遊べますし、PSP版はお手軽にプレイできるほか、縦持ちプレイも可。

ちょっと内容がアレンジされてますがPCエンジン版も好き。

波形メモリ音源が奏でるテーマがめっさ美しく、WiiのVCでダウンロードできますので、こちらもオススメです。




それでは、今日はここまで。



※1
タイトーのスマホアプリGROOVE COASTER ZEROにて、YMCKが奇々怪界のメインテーマを8bitアレンジで提供させていただきました。
posted by Nakamura at 12:17 | レビュー

1943 ミッドウェイ海戦
2013.03.17


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「1943 ミッドウェイ海戦」(以下:1943)は1987年にカプコンよりリリースされた縦スクロールシューティング。
全16ステージ構成。

画像はPS2の「カプコン クラシックス コレクション」より。



文字通り1943年の第二次世界大戦を舞台にしたゲームで、登場するキャラクターは敵も味方も全て大戦中に実在した兵器というのが特徴。(一部架空の兵器あり)

アメリカ陸軍機P-38を駆って旧日本軍と戦うという、ちょっと「オイ!」な設定なんですけど、まあそれはそれ。ゲームなので。

本作の前身に「1942」というゲームがあり、こちらも当時珍しかったミリタリーを題材にした画期的なシューティングだったんですが、本作ではグラフィック周りがよりリアルに進化。

さらにライフ制や時間制限付きの武器、メガクラッシュ(所謂ボム)等の新システムも導入され、ここに19XXシリーズは一つの完成を見たような気がします。


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1943の美点は沢山ありますが、まずはその演出の格好良さに惹かれたプレイヤーも多いでしょう。

ゲームスタートするといきなり自軍の空母が敵機から攻撃を受け損傷。

仇は打ってやる、とばかりに傾斜する空母から華麗に飛び立つP-38。

そして司令部より入電。

「攻撃目標、利根、健闘ヲ祈ル」



なんと格好イイ演出!



傾斜した空母から発艦できるわけない。

というかP-38は陸軍機だし。

打電の演出がめっさ日本軍的なんですが。

根本的な問題として史実のミッドウェイ海戦が行われたのは1942年である。


と、ツッコミどころが色々ありますが思っても口に出さないのが大人の対応です。

というか、多分スタッフの方々も知っていてわざとこういう「事実よりも演出重視」な仕様にしたのだと思います。(理由は後述)


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道中は太平洋上空で戦闘機や爆撃機を相手に戦います。

ステージ後半に航行する艦隊が眼下に映り「ワレ、敵艦隊発見セリ」と打電したあとダイブ。

BGMが切り替わって本作の醍醐味である艦隊戦(ボス戦)へと突入します。


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通常のボス戦といえばボスキャラが1体どどーんと居るだけのことが多いですが、1943ではまず護衛艦隊と戦い、しばらくすると満を持してひときわ巨大なボス(戦艦や空母)が登場します。

この演出というか、一連の流れが格好イイったらないです。


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ボスももちろん実在した艦艇。

グラフィックの作り込みが半端なく、特徴的な日本軍艦艇をドットで精密に再現してます。

おそらくかなりミリタリーに通じた方がスタッフに居たと思われ、先に言った「知っていてわざと〜云々」はこういったところからの推測です。

ちなみに本作では艦名も実在した艦艇と同じ名前が付けられてますが、ファミコンに移植された際にはなぜか三国志の武将の名前に置き換えられました。(それはそれでどうなんだろう……)

ボスは艦艇以外にも飛行機編隊の「大飛龍」、前作より引き続き登場の大型爆撃機「亜也虎」などバラエティに富んでおりプレイヤーを飽きさせません。


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ミリタリちっくな世界観、軽快なゲームシステム、坂口由洋さんによるヒロイックなBGMと三拍子揃った1943は大ヒットし、多くのゲーセンやゲームコーナーで見ることができました。
(個人的には旅館のゲームコーナーの常連だったイメージです)

ただ難易度はけっこう高めで、特に全面クリアは至難のワザです。

というのも本作はその場コンテニューが可能なので連続コインのゴリ押しでステージ15までは行けるのですが、最後のステージ16だけはコンテニューが出来ない上に、ラスボスの戦艦大和の強さが半端ないからです。(僕の腕では大和の後部甲板を拝めれば超ラッキー)

でもこの高難易度ステージ、そして大和の貫禄が1943にハクをつけていることも確かで、この辺がややマイルドになった続編の「1943改」は賛否の分かれる作品になりました。

やはりラスボスは強くなくっちゃいけないということでしょうか。



それでは今日はここまで。
posted by Nakamura at 20:00 | レビュー