電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム
2013.10.26



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電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム
セガ 1998 2009
画面は全てXbox360版です


いつからだろう、男の子にとってレバー(操縦桿)というものがマストアイテムになったのは。

ほら、二本のレバーを見るとこうジワっとこないかい? ジワっと。(漢的な意味で)




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電脳戦機バーチャロンは95年にアーケードより登場したセガのロボット型対戦アクションシューティング。(写真は続編のオラトリオタングラム)

カトキハジメさんデザインによる格好良いロボット(バーチャロイド)やMODEL2基盤による滑らかで美しいグラフィック、ヒロイックでポップなBGMなどが人気となって大ヒット。

「ロボットゲームはヒットしない」という当時のゲーム業界のジンクスを見事打ち破り、未だロボットアクションの代名詞として君臨し続ける名作中の名作です。



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そんなバーチャロンが「バーチャロン」であるためのアイデンティティが、最初にジワっと紹介した二本のレバー「ツインスティック」の存在。

鉄人28号で正太郎少年がチャガチャ動かしていたコントローラーと想像していただければ分かりやすいと思うが、かえって分かりづらいか。

まあとにかく、バーチャロンはこのツインスティックのお陰で他のロボットゲームでは体験できないアクションと操作感、そして「漢のロマン」を獲得し、あの日アムロになれなれなかった○きなお友達に夢と希望を提供してくれた貴重なゲームだった。

たぶんバーチャロンが無かったら「連邦VSジオン」も「鉄騎」も「ゾイドインフィニティ」も生まれてこなかったんじゃない?

そんなバーチャロンが約10年の時を経て2009年にXbox360にて復活しました。

正確にいうと「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」(以下:オラタン)という、バーチャロンシリーズとしては2作目の作品で、抜群の操作感とスピーディーな戦闘が人気を博した「シリーズ最高傑作」とも名高い名作、というか神ゲーです。



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360版はHD対応、オンライン対戦可能、充実のオプションと、完全移植プラスアルファな内容でファンを大いに喜ばせましたが、注目はやはり専用コントローラーとなる「ツインスティック」が発売されるか否か。

しかし、360版オラタンのちょっと前に、シリーズ最新作の「バーチャロン・マーズ」や「初代バーチャロン」がPS2から発売された時、パッケージ販売にもかかわらずツインスティックの販売は見送られた。

対して360版オラタンはDL配信タイトルであり、しかも約10年前のタイトルです。

まあ常識的に考えて360専用ツインスティックの開発なんてあり得ないでしょう。


でもね、奇蹟って起こるんですね。


バーチャロンユーザーの熱い叫びと、開発陣の努力と血と涙がコンソール界の巨匠「HORI」を動かし、「プレオーダー」(オーダーが定数に達すれば発売)という形ながらも開発を宣言。

最終的にはオーダー数はなんと数千を越え、10年前のゲーム、しかもDL専用タイトルに専用コントローラーが発売されるという、ゲーム史上前代未聞の事件となったのです。

事ここに至るにはスタッフの絶え間ない努力と、ユーザーの地道な応援が不可欠だったわけで(特にニコ動の応援動画は熱かった!)、メーカーとユーザーが一体となって突っ走る様は見ていて感動的でした。(というか僕も参加していたのだが)

翌年2010年には続編の「電脳戦機バーチャロン フォース」が発売。(しかもパッケージ版!)

2013年には「MODEL2 COLLECTION」と称して初代「電脳戦機バーチャロン」がPS3とXbox360からDL販売。その数ヶ月後にはPS3の「PS2アーカイブス」から家庭用オリジナルシリーズ「電脳戦機バーチャロン マーズ」が配信されるなど、バーチャロンシリーズ、まだまだ熱いです!

それでは今日はここまで。
posted by Nakamura at 17:50 | レビュー

ツインビー
2013.10.20


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ツインビー
コナミ 1985/1986
画像は全てファミコン版です




ツインビーにはちょっと甘じょっぱい思い出があります。

今でこそ女性のゲームプレイヤーも増えましたが、僕が小学生の頃はTVゲームはまだ「男子の玩具」で、少なくとも周囲にゲームを嗜んでいる女の子はほとんど居ませんでした。

そんな女性に優しくないゲーム環境の時代、クラスに一人だけファミコンを持っている女の子がおりまして、どうしてそういう運びになったのか忘れてしまったのだけど、その子がウチに(ゲームをプレイしに)遊びにくることになったんです。

そしてそのとき彼女が持参してきたソフトがツインビーでした。



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ツインビーはコナミから1986年にリリースされた縦スクロールシューティングゲームで、元はアーケードタイトルなのですが(アーケード版リリースは1985年)多分ファミコン版の方が有名ですよね。

ベルを撃ち続けることで任意のアイテムに変化する独特パワーアップシステムや、二人同時プレイの特性を生かした合体攻撃など目新しいギミックが満載のシューティングだったんですが、この時の僕にはそういうのはどうでもよかった。



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女の子と二人きりで

ツインビー(ファミコン)をやる

この状況って今で言うと女の子と一緒にNEWスーパーマリオWiiをプレイするに等しい完全な爆発コースだったわけで、ゲームの内容云々よりもそのシチュエーションの方が大事だったんです。



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小学4年生。

ちょっぴり女の子に興味が出てくる季節。

ずっと分かち合えないと諦めていたゲームで女の子と対話できる。

素晴らしいシチュエーションだったんですが。

コナミさん……。

もう少し難易度を落としてほしかったです。



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プレイしたことのある方は分かると思いますが、本作は可愛らしい見た目に反して非常に難しいです。

しょっぱなから敵の攻撃は激しいし、こちらの弾は(当たり判定が少ないのか)当てにくい。

そして上記で挙げたベルパワーアップシステムがクセモノで、1P側だろうが2P側だろうが自機の弾が当たるとベルが変化してしまうため、味方が取ろうとしたアイテムを直前で変えてしまうという事故が多発。

それでも最初の方は「ごめん、ベル変えちゃった」「いーよべつに」的なやり取りだったんですが、あまりに頻繁にそういうのが起きるとだんだん無言になりますやな。

本来なら強力プレイでキャッキャフヒヒと楽しみたいところだったんですが、フタを開けてみれば完全な足の引っぱり合い。

というか九割方、僕が足手まといでした。

けっきょくその日どうなったのか、あまり覚えていないんですが、ただ確実なのは、その後彼女がウチに来ることは二度となかったということだけです。


それでは今日はここまで。


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posted by Nakamura at 19:21 | レビュー

シルエットミラージュ
2013.10.06


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シルエットミラージュ
トレジャー 1997

画像はセガサターン版です



シルエットミラージュはトレジャーより発売されたアクションアドベンチャーゲーム。

トレジャーは元コナミ社員の方々が独立して設立した会社らしく、当初はセガや任天堂の下請け的な仕事が多かったみたいだけど、スゴかったのはそのクオリティの高さ。

「ガンスターヒーロー」に「ダイナマイト・ヘッディー」、「幽☆遊☆白書 魔強統一戦」や「ガーディアンヒーローズ」など、神ゲーをこれでもか!と連発。コアゲーマーから絶大な支持を得るも、やはり下請けゆえか、その偉業に対して当時の知名度はあまり高くなかったように思う。

そんな知る人ぞ知るトレジャーが、とうとう自社ブランドとして発表した作品の一つがこの「シルエットミラージュ」(以下:シルミラ)なのです。



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内容は比較的オーソドックスなアクションで、敵を倒して、お金を拾って、そのお金で武器やアイテムを買って、道中にストーリーを挟みつつボスに挑む。 そんな流れ。

本当に特筆すべきは、タイトルにも関係している「色の属性」っていうシステムなんだけど、これ説明すると長くなるんで、興味ある方は「シルミラ」とかでググってください。




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そんなことよりも「操作性の良さ」、僕はここが好きだ。

「朧村正」の時にも書いたけど、アクションは操作性が命。

軽快に画面中を動き回るシャイナ(主人公)を操作しているだけで楽しいってのは、アクションの醍醐味だと思う。



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もう一つの特徴はシューティング要素が強いってこと。

シャイナの武器は基本的に連射の効く飛び道具で、ボス戦なんかは特にシューティング的な精密なパターン構築を要求される。
(ゴリ押しも一応は可能だけどね……)

この辺は同社の名作「レイディアントシルバーガン」を連想させるというか、その後の「シューティングのトレジャー」を暗示させる興味深い部分だと思う。

唯一の欠点は一回のプレイ時間が長い点と(プレステ版はセーブ機能があります)、ストーリーが難解なことでしょうか。

でもストーリーに関しては何回もプレイしていくうちにだんだん分かってくるし、むしろ全てを理解した瞬間に感動で涙が出てくることでしょう。

僕はエンディングでちょこっと泣きました。



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小気味良い操作性とトリック満載のステージ。ポップなCGやBGM、可愛くも独特なキャラクター。

2013年現在ではPSアーカイブスで安価に手に入れることができますので、興味ある方はぜひ。

それでは今日はここまで。
posted by Nakamura at 20:57 | レビュー