ゲームブック スーパーマリオブラザーズ外伝
2014.03.23

ゲームブックって知ってますか。

本を読み進めると分岐があって、選んだページへジャンプすることで自らストーリーを切り開いていき、敵と遭遇すると(本にもよるけど)サイコロとか使って戦闘。勝った、負けたでまたストーリーが分岐していく、そんな感じ。

サウンドノベルをリアルな本でやっている感じ、と言えば分かりやすいかな。

いろいろなゲームデバイスが蔓延る現代ではほとんど絶滅危惧種だろうゲームブックですけど、80年代後半くらいまではわりと流行っていたぽくて、いろいろな作品がゲームブック化されてました。

ドラクエ、ファンタシースター、ビックリマン……。

変わったところではスペースハリアーなんてもありましたね。(読んだことないけど)

著者の力量にもよりますがけっこう出来の良いゲームブックが多くて(だからこそ流行ってたんだろうけど)、好きなゲームのちょっとしたノベライズ的な意味でも当時は貴重でした。

そんな隠れた優良物件ゲームブックの中で、一際異形を放っていた作品がありました。



それがこちらです。


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スーパーマリオブラザーズ外伝
原田力男/原作 橘しいな/画 1986



スーパーマリオブラザーズ外伝。


パッケージこそファミコンカセットと同じマリオのイラストが使われてますが中身は完全に別物の漫画タイプのゲームブック。

一応クッパを倒した後の後日談とのことで物語的には繋がりがあるみたいだけど、世界観がとにかく暗い、っていうかダーク。

敵もゴーゴンやガーゴイルといった、およそクッパ軍団とはほど遠いガチファンタジー系です。



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左の少女がキノピオです

そもそも主人公のマリオからして本家とのデザインの共通点はヒゲとつなぎくらいで、ほぼマリオのコスプレをしたオジサンと化してるし、キノピオやピーチ姫に至っては原型すら止めておらず、



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その、なんというか



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この作品にマリオを起用する意味ってあるかなーと



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当時から疑問に感じてたわけですが



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このハードな世界観やキャラクターデザインが、私めちゃくちゃ好きでして、マリオ云々はさておきお気に入りの一冊でした。



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特に本作におけるマリオのライバルである悪魔騎士アーノルド卿のデザインは今見ても溜め息が出るくらい格好良くて、今でも私の中で最高のダークサイドヒーローです。(まあけっこうヘタレなんですけどね)

そんな異形のマリオシリーズ(?)スーパーマリオブラザーズ外伝ですが、なんと続巻が発売されているそうでビックリ。

機会があれば入手したいですね。


それでは今日はここまで。
posted by Nakamura at 15:28 | 書籍

セブンスドラゴン2020
2014.03.16


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セブンスドラゴン2020
セガ 2011


お正月のセールで買ったセブンスドラゴン2020をクリアしました。

基本、電車等の移動時間にチマチマやっていたので3ヶ月も掛かってしまったけど、その分じっくり楽しみました。



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セブンスドラゴン2020は2011年にセガよりリリースされたRPG。

シリーズとしては二作目に該当する作品で、前作は「セブンスドラゴン」の名でニンテンドーDSからリリースされていました。

ただストーリーに直接繋がりがあるわけではなさそうなので、前作を知らなくても大丈夫っぽい。(ただ要所要所に前作プレイ済みの方がニヤリとするイベントがあるっぽいですが)

ちなみに私も前作は未プレイでしたが問題ありませんでした。



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最初の印象通りとてもオーソドックスなRPGで、難しいルールもなく、序盤から終盤までストレートに楽しめる感じ。

一応主人公キャラクターを自由に作れることが売りっぽいのだけど、自由度がそれほど高いわけではないし、周回後のやり込み要素もほどほどなので、やっぱり基本はストーリーを楽しみつつ地道にパーティーを育てるっていう、言わば王道RPGなわけですな。



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でも三輪士郎さんの描くキャラクターデザインがとてもカッコ良く、かつポリゴンモデルもよく出来ているので、知らず知らずのうちにパーティーに愛着が湧いてきます。



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反面、世界観とかストーリーはわりと独特です。

まず物語の舞台が近未来の東京っていう、ちょっと変わったチョイス。
(最近はわりと多いのかもしれないけど)

それから王道ファンタジーみたいに勇者一人に世界の命運を託されるというよりかは、圧倒的に強大な敵を相手に非力な人類が力を合わせて戦うレジスタンスみたいなストーリーなのが面白かったです。

終盤は特にグッとくるものがありました。



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そういえば後から知ったんですけど、本作のプロデューサーってファンタシースターやエターナルアルカディアを担当された小玉理恵子さんなんですってね。

ファンタシースターをリアルタイムで楽しんだクチなのでうれしビックリ。

サウンドもイースやベアナックル、アクトレイザー等でお馴染みの古代祐三さんが担当されており、今作でも素晴らしい楽曲が目白押し。

豪華すぎる初音ミクとのコラボもサイコーでした。



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総じて取っ付きやすい親切設計で、ストーリーもキャラクターも秀逸。

難しいことは考えずにサクッとRPGしたいって方にはオススメだと思います。

逆にすっごいやり込みたい人には、やや淡白かな?


それでは今日はここまで。
posted by Nakamura at 17:50 | レビュー

マジカルチェイス
2014.03.09


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マジカルチェイス
パルソフト/クエスト 1991


グラディウスIIが初めてAOUショーに出展されたとき、発表があまりに唐突かつ、そのクオリティが良い意味で衝撃的だったため

「グラディウスIIはまるで彗星のごとく登場した」

なんて文句をよく見かけます。

今回ご紹介するマジカルチェイスも開発元がPCエンジン参戦初だったにも関わらず、内容がハードの限界に迫るとんでもない完成度だったことから、その登場はまるで彗星のごとく、でした。

ただし彗星のごとく去っていきましたが。



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マジカルチェイスは1991年、パルソフトより発売されたシューティングゲーム。

開発はクエスト。

こちらパルソフトとクエストというメーカー、失礼ながら当時のPCエンジン界隈ではほぼ無名だったので、リリース発表当時はそれほど注目されてなかったタイトルだったと記憶してます。

しかし雑誌やメディアを通してそのクオリティの高さが口コミで広がり、最終的にはPCエンジンオリジナルシューティングの最高峰まで上りつめたスゴいゲームなんです。もちろん私見ですが。



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なにが凄かったのかって、まず一目で分かるグラフィックの美しさ。

こういうパステルっぽい絵は色の多いPCエンジンの得意とするジャンルだと思うけど、なかでもマジカルチェイスのグラフィックは抜群に綺麗だった。

しかもこの綺麗な背景が何重にもスクロールするんですよ。

PCエンジンは背景グラフィックが1枚しかないため本来こういった処理は苦手なハズなんですが、スプライト、ラインスクロール、背景パターン描き換えなどあらゆる手段を駆使して、ゲームセンターも裸足で逃げ出す驚異的な多重スクロールを実現しちゃってます。



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他にも

擬似的な半透明処理

拡大縮小

ラスタースクロール

といった16bitマシンのお家芸を気合い(?)で実現しまくるマジカルチェイス。

可愛い見た目に反してなんかすっごいカッコ良かった。



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ゲーム内容そのものは比較的オーソドックスというか、いろいろなシューティングゲームの良いトコロを集めた感じで、

敵弾を防ぎ、任意の方向にサブショットを発射できる星の精とか

お金を集めてショップでアイテムを買うあんなシステムとか

なんかどっかで見たことあるなー、なシーンが多いんですけど、あまりごった煮な印象はなく、それぞれのシステムを上手にまとめ上げた感じです。

難易度も難しすぎず簡単すぎず、以前にサントラCD紹介した通りBGMも名曲のオンパレード。

はっきり言って欠点のまったくない超優良ゲームです。



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……だったのですが、発売からすぐに発売元のパルソフトが倒産。

雑誌「月刊PCエンジン」主催のもと限定的に復刻される異例の処置が行われるものの、人気や知名度に反して世に出回った数が少なく、一時期はかなりプレミア化してました。(2014年現在は比較的落ち着いたといえまだ高価です)

これだけの名作ゲーム、このまま埋もれさせてしまうのは非常にもったいない。

PCエンジンアーカイブス、バーチャルコンソール等で復活してほしいものです。



それでは今日はここまで。


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posted by Nakamura at 21:49 | レビュー